目撃されるUFOは本物なのか?不思議なUFOの写真とその正体

未確認飛行物体


古くから目撃報告が相次ぐ「UFO」。数多くのSF映画やテレビ番組でも取り上げられ、それらは私たちの興味を引いて止みません。しかし、私たちはUFOについてあまり多くを知りません。

今回はUFOの種類や目撃事例、正体とされている説をご紹介します。
 
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UFOとは

UFO(未確認飛行物体)とは、航空・軍事用語で正体不明の飛行対象を指す言葉です。この定義に当てはめれば確認の取れていない航空機や気球、敵国から放たれたミサイルなどもUFOと呼ばれます。英語でいうところの「Unidentified Flying Object」の略として使われています。これとは逆に対象の確認が取れた物体は「確認済飛行物体」と呼ばれています。また、水中で発見された未確認物体に対しては「USO(未確認潜水物体)」という言葉を使うそうです。これらに対し、テレビ番組や雑誌などではUFOは「異星人の乗る宇宙船」を指す言葉として使われます。ここでは後者の宇宙人に関係するものとして話を進めていきます。

UFOとは
 

UFOの目撃例

UFOは非常に古くから目撃報告があり、宇宙人と合わせて多くの遺跡や逸話になって現在にも残っています。日本の「かぐや姫」でさえ宇宙人と宇宙船から着想されたいわれています。また、飛行機が発明され航空技術が発達したことでUFOはの目撃数は益々増加しています。ここではそれら目撃例の中から特に有名なものをご紹介します。

①フー・ファイターの目撃事件

フー・ファイターは第二次世界大戦中に多数の目撃があったUFOです。兵士たちは夜でも激しい光を発しながら飛行するこの物体に恐怖し、「フー・ファイター」と呼んでいました。フー・ファイターは視野の悪い夜間でも正確な編隊を組みながらが空を飛び、アメリカでは「大日本帝国の秘密兵器」ではないかとも噂されました。実際にロサンゼルスでは「ロサンゼルスの戦い」と呼ばれる日本の飛行機と誤認されたUFOへの攻撃も行われました。日本にはこの襲撃を行った記録はなく、このUFOの正体は現在も判明していません。

フー・ファイターの目撃事件
 

②ケネス・アーノルド目撃事件

1947年、アメリカのワシントン州にあるレーニア山の近くを自家用飛行機で飛行していたケネス・アーノルドは謎のUFOを目撃しました。9つの平らな飛行物体は非常に高速で移動しており、近くに飛行機が飛んでいれば聞こえるはずのエンジン音も聞こえなかったといいます。彼の証言をマスコミが「空飛ぶ円盤」として取り上げたことからこの呼び名は世界中で知られるようになりました。また、この目撃を受けFBIはUFOを調査するプロジェクトを立ち上げます。この事件の影響から、空飛ぶ円盤が目撃された6月24日は「UFOの日」と呼ばれています。
 

③イースタン航空目撃事件

1948年7月24日、イースタン航空便を操縦中の機長と乗客は、飛行中に葉巻型の細長いUFOを目撃しました。この飛行物体にはいくつかの窓があり、操縦席のようなものも見受けられ後部から赤い炎を噴出していました。その後、UFOは突然進行方向を変え、そのまま上空に消えていきました。この報告を受け、アメリカ空軍はこの日に多数の隕石が観測されていたことから、機長と乗客は隕石を見間違えたのだと発表しました。しかし、目撃されたUFOには操縦席や複数の窓が確認されており、角度を変えて空へ上昇していったことからも隕石と考えるのは不自然とされています。

イースタン航空目撃事件
 

④パンアメリカン航空目撃事件

1952年7月、パンアメリカン航空旅客機の機長と乗組員が発光するUFOを目撃しました。その飛行物体は円盤型で旅客機に接近すると150°近く進行角度を変えてそのまま姿を消したといいます。UFOの発光はそのスピードと関係しているようで速度が上がればより激しく発光したそうです。また、重力の影響を全く受けていないように見え、音速の16倍ものスピードで飛行していたことがわかりました。調査も空しくこのUFOの正体は判明されないままでした。
 

⑤BOAC機目撃事件

BOAC機事件とは、1954年6月に英国海外航空旅客機の機長や乗組員がUFOを目撃した事件です。そのUFOは巨大な葉巻型で、その周りには6つの小型飛行物体が飛んでいました。異常に気付いたアメリカの戦闘機が駆けつけると、小型物体は母船に帰還する戦闘機のように葉巻型に収納されたといいます。葉巻型飛行物体は不思議なことにその後収縮し、そのまま飛び去ったそうです。
 

⑥フォートマンモスの目撃例

1951年、ニュージャージー州フォートマンモスを飛行中の戦闘機パイロットが高速で飛行する円形のUFOを目撃しました。この飛行物体は突然120°方向転換し、そのまま姿を消してしまいました。この物体は時速1126㎞で飛行しており、非常に不規則な動きをしていたことがレーダーで確認されました。レーダーによりUFOが確認された最初の事例となり、当時の人々を騒然とさせました。

フォートマンモスの目撃例
 

⑦レイクンヒース目撃事件

1956年8月13日、イギリスのレイクンヒースにある空軍基地のレーダーにマッハ3近くで移動するUFOが確認されました。この飛行物体は同時刻に4か所で目撃されており、高速移動から突然静止したり、直角に方向転換するなどを繰り返したといいます。正体の確認のため戦闘機が現場に到着すると、UFOは戦闘機の後方に回り込みました。パイロットはこれを振り切ろうと必死に急上昇、下降、旋回を試みますが、UFOはぴったり後方から追いかけてきたそうです。燃料切れにより戦闘機が帰還するとこの発光物体は姿を消してしまいます。このUFOは複数存在し、編隊を組んで飛行しているところも目撃されていました。
 

⑧テヘランのUFO

1976年9月19日、イランのテヘラン上空でUFOが目撃されました。イラン空軍の戦闘機が現場に向かいましたが、何故か計器が異常をきたしミサイルで攻撃することができませんでした。

テヘランのUFO

UFOは巨大な葉巻型で、戦闘機から一定の距離を保って飛行していましたが、中から小型の飛行物体が現れ戦闘機の周りを周回しました。その後、小型物体は葉巻型の母船に収納されUFOは砂漠地帯に着陸しましたが、それ以降は発見することができなかったそうです。

 

UFOの種類とその写真

報告されているUFOは非常に多種多様な形状があり、それらの特徴からいくつかに種類分けされています。ここでは有名なUFOの種類をご紹介します。

①円盤型

昔から目撃報告がある円盤の形をしたUFOです。目撃例が多いため世界一有名な種類の一つです。皿のように平べったい形状のものから楕円に膨らんでいるものまで同じ円盤型でも多少の違いはあるようです。「空飛ぶ円盤」とも呼ばれています。

円盤型
 

②アダムスキー型

アダムスキー型とは、円盤型の上部と下部に半球体型の突起物が設けられているUFOです。古いマンガやイラストではUFOはアダムスキー型で描かれることが多く、円盤型に次いで有名な種類といえます。

アダムスキー型

1952年にジョージ・アダムスキーという男性がこの種類のUFOを撮影したことからこの名前が付けられました。
 

③三角型

三角型はその名のとおり三角形をしたUFOを指します。近年目撃情報が増えてきている種類でそれぞれの角が発光していたという報告が多いです。

三角型
 

④ピラミッド型

ピラミッドのような立体的な三角形のUFOがこれに分類されます。さらにはピラミッドふたつの底部分を合わせたような種類も確認されています。ピラミッド型のUFOも近年目撃報告が増加しています。

ピラミッド型

画像:rocketnews24
 

⑤球体型

球体型はピンポン玉のように丸いUFOです。比較的古くから目撃報告がある種類になります。発光したり、複数の群れになって飛んでいるところも目撃されています。

球体型

画像:geocities
 

⑥螺旋型

螺旋型は文字通り螺旋のように渦を巻いた形状をしているUFOです。物体というよりは現象に近いようで1981年の中国や2009年のノルウェーで目撃されました。ちなみに現象でも空で起きて未確認であればUFOと呼ぶそうです。非常に多くの人々に目撃された種類として知られており、ノルウェーで数千人、中国では数百万人が目撃しました。

螺旋型

画像:blogs.yahoo
 

⑦葉巻型

葉巻型は葉巻のように細長い棒状のUFOです。古くから目撃報告がある種類のひとつで、球体型のUFOが収納されたという目撃報告から宇宙船の大型母船なのではないかといわれています。

葉巻型

 

UFOの正体

これらUFOの正体は一体何なのでしょうか?ここではこれらの正体として説明されているものの中から特に有名なものをご紹介します。

①異星人の宇宙船説

UFOと聞いて世界中で多くの人が想像するのがこの異星人の宇宙船説です。また、異星人の無人惑星探査機の可能性もあるといわれています。現在私たち地球人も無人探査機を様々な惑星に向けて飛ばしており、他の惑星の知的生命体が同じように探査機を送ってきても何ら不思議はありません。今後私たちの技術がさらに発展し、遠い星の知的生命体が存在する惑星に調査に行くことができるようになれば、おそらく同じことをするでしょう。以前はオカルトとして語られていたUFOですが、現在では科学的な見方をする学者も増えてきています。

異星人の宇宙船説
 

②精神投影妄想説

目撃されるUFOは、報告される以前から映画や雑誌などにより目撃者の知識に擦り込まれていることが多いため、何か別の物体を誤認した際にそれをUFOととらえることがあるといわれています。しかし、UFOがメディアなどで一般的になる以前から目撃報告があり、この説で全てを説明することはできません。
 

③秘密兵器説

自国や敵国の公開されていない飛行兵器を目撃したのではないかとする説です。事実アメリカなどが保有する戦闘機の中にはUFOに誤認する可能性のあるものがいくつか存在しています。また、NASAがUFO型の宇宙飛行機を開発しているという証言もあり、これらを誤認したのではともいわれています。しかし、目撃されるUFOの中にはあきらに現在の技術では実現が難しいものも存在し、この説により全てを説明することはできません。

秘密兵器説
 

④タイムマシン説

UFOの正体は未来人がタイムトラベルに使うタイムマシンだという説です。何人かの研究者はUFOの乗組員が私たちに公的なコミュニケーションを取らない理由がタイムトラベルで説明できると主張しています。彼らの正体がタイムトラベルしてきた未来の地球人である場合、私たちとの接触はタイム・パラドックス(過去との接触により未来を変える現象)を発生させることになります。しかし、現在ではタイムトラベルは未来にのみ仮説的に可能とされているだけで過去に戻ることは不可能とされています。
 

⑤異次元物体説

UFOは異次元に存在する別の物体や生命体が何らかの理由で私たちの世界に現れたものだとする説です。ハーバード大学の宗教教授キャロル・ザレスキーはこれまでUMA(未確認生物)や幽霊、宇宙人とされてきたものは全てこれにより説明ができると語っています。日本でも古くから「神隠し」などが存在し、世界中で異次元へのテレポートとしか考えられない現象がいくつも報告されています。それらの現象はあるときは多くの人間が見ていた目の前でも発生しています。この現象とは逆に、異次元から私たちの世界へ転送される現象が起こっても不思議ではないといいます。

異次元物体説
 

⑥自然現象説

UFOの正体は自然現象により説明できるとする説です。地球に落下する小型彗星やプラズマ現象は、条件が揃えば報告されるUFOに酷似することがわかっています。また、地震が発生する直前に大気が発光して見える現象も確認されており、光を発するUFOはこれで説明できるといいます。しかし、自然現象とするにはあまりに不自然な目撃報告も多くそれらを説明することはできないようです。
 

⑦イタズラ説

UFOを撮影した写真や動画の多くはフェイクであることがわかっています。撮影者の多くは新聞社やテレビ局にそれらを販売したり、名声を得るためにねつ造映像を作ったと証言しています。また、近年では遠隔操縦飛行機「ドローン」を誤認する事例も増えてきています。

イタズラ説
画像:wikipedia,pixabay,flickr
 

いかがでしたか?私たちが確認できていないだけでUFOは確かに存在しています。もしこれらが異星人の探査機だとしたら私たちにコミュニケーションを取る日が来るかも知れません。それが友好的なものだとは限りませんが。