こんな死に方したくない!予想される人類滅亡の原因20

人類 滅亡


異常なほどの繁栄を極め、環境を支配するまでに進化した人類。この栄光は永遠に続くのでしょうか?かつて人類よりも非常に長い間地球に存在していた恐竜も結局は絶滅する運命にありました。私たちも恐竜たちと同じ道をたどっているのでしょうか?
今回は人類が滅亡するとして考えられるそのシナリオと原因についてご紹介します。

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人類滅亡

①生物兵器によるテロ

生物兵器に使われるウイルスや細菌は非常に強力で、その気になれば簡単に人類を滅亡させることができます。生物兵器は現在その使用が厳しく禁止されていますが、一部の宗教団体などの民間テロ組織にも培養されていた事実があり、ウイルステロによる人類滅亡のシナリオは十分に考えられるのです。治療法がなく、感染力も強いウイルスが使われればこれを止めることは不可能です。

②核戦争の勃発

人類滅亡のシナリオの中でも最も有名なもののひとつが核兵器による環境破壊です。現在の技術で製造できる核兵器は広島原爆の数千倍の破壊力で、使用すれば地球環境を大きく破壊してしまうでしょう。オゾン層は破壊され宇宙から有害な紫外線が直接地上に降り注ぎます。塵が地球を覆うことにより急激な寒冷化が進み、残された放射能によってほとんどの生物は死に絶えます。

③人口生物による淘汰

人類は遺伝子操作によって様々な生物を生み出すことが可能になるといわれています。ジュラシックパークのように太古のDNAから恐竜を蘇らせることも可能ですし、全く新しい生命体を造り出すかも知れません。しかし、それらが私たちに従順だとは限りません。仮に現在の地球に適応した太古の生物を造り出せば、人類が自然淘汰される可能性は非常に高いといわれています。

④AI(人工知能)の反乱

SF映画ではよく使われるAIの反乱による人類滅亡ですが、この可能性は決して低いものではありません。イギリスの理論物理学者スティーブン・ホーキング博士は古くからその可能性を指摘しています。人類は現在、AIに自己学習機能を持たせる研究をしており、その技術は今後のテクノロジーに大きな恩恵をもたらすとことになるでしょう。

しかし、AIが自己学習、自己判断をするようになれば、彼らが「人類への攻撃」という選択を取らないとは限りません。人類は地球環境やそこに生息する多くの生物にとって非常に悪影響だからです。AIの発達が人類滅亡の原因にならないという考え方自体が古典的だといわれる段階にまできています。

⑤新型ウイルスの発生

新種のウイルスは決して珍しいものではなく、毎月2万件にも及ぶ新種報告がされています。それらの一部は非常に強力な感染症を引き起し、これまで幾度となく人類を苦しめてきました。幸いなことに人類規模の滅亡は未だ起きてはいませんが、交通機関が発達し全世界へのアクセスが容易になった現代では治療法が確立される前に世界中の人間が感染症により死亡してしまうリスクが高まっています。

科学者たちは強力な感染力を持った新種のウイルスが人類を滅亡させる原因になることを危惧しています。

⑥スノーボールアース(地球凍結)

スノーボールアースとは、氷河期において海や大地が氷に覆われ、地球全体が凍り付いてしまう現象です。これまでの研究で地球はこれまで何度かスノーボール状態になっていたことがわかっています。私たちが暮らす現代は地球史で見ると氷河期の初期にあたり、人類がスノーボールアースに遭遇する可能性もあるといわれています。

地球上の全てが凍りつけば生態系は破壊され、食料や燃料などの資源を手に入れることが困難になってしまいます。それによりテクノロジーは衰退し、人類が滅亡する原因としては十分です。

⑦地球温暖化

氷河期を上回る勢いで人類が温暖化効果ガスを排出し続ければ、地球は深刻な温暖化に見舞われます。気温の上昇により生態系は破壊され、氷が溶けだすことで海水面も上昇します。

大陸のほとんどは海に沈み、人類が生きていくために必要な大地は失われてしまいます。大地を失った人類は海洋に適応できなければ滅亡してしまうでしょう。

⑧スーパープルーム(大規模火山噴火)

スーパープルームとは、「プルームテクトニクス」とも呼ばれ、これまで多くの古代生物を絶滅に追い込んだ火山の活性化現象です。マントルの対流運動が活性化することで地上に大量の溶岩が噴き出し、生物たちが生息する大地を覆っていきます。原始的な恐竜たちが生息していた三畳紀にもスーパープルームは起きており、生物種の95%が絶滅する大惨事になりました。

これは地球史上最大規模の絶滅で、隕石の衝突があった白亜紀の大量絶滅を上回ります。スーパープルームに直面したとき人類は滅亡を逃れることができるのでしょうか。

⑨Y染色体異常

Y染色体は生物の雄のみに現れる染色体です。過去にこのY染色体の減少で男性の個体数が急激に減少したことがわかっています。

現在は安定しているため人類が滅亡するほどの影響はないといわれていますが、DNAに突然変異は付きもので懸念は捨てきれないという研究者もいます。もしY染色体に異常が現れれば人類は女性しか存在しなくなり、人類の生殖機能は失われてしまいます。

⑩藻類の異常増殖

多すぎると人体にとって有害になる酸素や毒素を排出する藻類やバクテリアが異常繁殖することで、人類が滅亡する原因になり得るという説があります。地球では過去にもこれらが大量繁殖することで大気中の酸素濃度が変化し、生物の大量絶滅を引き起こしたことがわかっています。

これらの増殖は長い期間にわたって起きるため、人類の持つ科学技術で対応可能とする科学者も存在します。しかし、人間が自然界に排出する化学物質や放射能の影響で、史上類を見ない速度での増殖が懸念されています。

⑪地球軸の変動

大型の地震が発生するとわずかながら地軸にズレが生じることがわかっています。地軸のズレは深刻な問題で、太陽や月など他の星から受ける影響にも大きな変化をもたらすといわれています。異常気象が発生し、一日の長さもどんどん短くなっていきます。生態系が破壊され多くの生物が絶滅するでしょう。人類も滅亡の危機にさらされます。

⑫地磁気消滅と逆転

地球ではこれまで何度か地磁気の逆転が起きていたことがわかっています。地磁気が逆転する際には、しばらくの間地球を覆う磁気が無くなる期間が存在します。そうなると有害な太陽風や放射線などが直接地表に降り注ぐことになります。生物の大量絶滅が起き、人類も滅亡してしまうでしょう。

⑬新人類の出現

人類の進化は現在でも急激な速度で進んでおり、早ければ2050年にも新人類が誕生するといわれています。彼らは私たちより知能指数が高く、人類は新たな段階に到達しますが、新人類より生命体として劣っている私たち旧人類は生物として淘汰されることになるでしょう。

⑭宇宙人の侵略

私たち地球人ですら無人探査機を飛ばし、他惑星の調査をしているのですからその逆があっても不思議ではありません。さらに彼らが地球より進んだ文明を持っている場合、直接地球にやってくることも考えられます。

しかし、異星人が必ずしも地球人にとって友好的とは限りません。テラフォーミング(惑星移住計画)や、植民地化目的の侵略の可能性も十分に考えられます。そのとき人類は滅亡させられるかも知れません。

⑮巨大隕石の衝突

デボン紀や白亜紀の大量絶滅も然り、地球に生息する生物への甚大なダメージが予想されるのが巨大隕石の衝突です。現在、地球に接近する隕石は常時監視されていますが、それら全てを把握することはできません。

また、衝突前に発見できたとしてもそれがあまりに巨大であれば人類にはどうすることもできません。巨大隕石が衝突すれば地球レベルで大破壊が起き、生物の多くは絶滅します。人類も例外ではないはずです。

⑯大規模の太陽フレア

太陽フレアは太陽表面の爆発により放出されるX線やガンマ線で、これも人類滅亡の原因になり得るといわれています。太陽フレアはその規模に関わらずかなりの頻度で発生しており、地球の気温にも影響を与えています。仮に大規模な太陽フレアが地球に降り注いだ場合、その被害は広島原爆の100億倍といわれており、人類どころか地球上の生物のほとんどが絶滅してしまうでしょう。

⑰月と地球のバランス崩壊

月は毎年少しずつですが地球から離れていっており、地球の自転速度は年々上がっています。月がある一定距離以上離れると引力のバランスが崩れ、地球は木星に引き寄せられます。そして、そのまま衝突してしまうと考えられています。地球の自転速度の上昇で生態系は破壊され、木星に吸い寄せられる段階では、地球は今とは全く違う環境の惑星になってしまいます。テラフォーミングが完了していなければ、人類は滅亡しているでしょう。

⑱超新星爆発(スーパーノヴァ)

超新星爆発(スーパーノヴァ)とは、巨大な恒星が死ぬ間際に引き起こす大爆発で、これも人類滅亡の原因になるといわれています。オルドビス紀の地球では遥か彼方の超新星爆発によって発生したガンマ線バースト(ガンマ線が放出される現象)により、生物の85%が絶滅しました。

驚くことに当時ガンマ線バーストは、たった10秒という短い時間しか地球に降り注がなかったといいます。死期を迎えた恒星は無数に存在し、現在でも同じことが起きないとは言い切れません。

⑲ブラックホールへの吸引

現在確認されている地球から最も近いブラックホールは「はくちょう座X-1」に位置しています。これらのブラックホールに地球が将来飲み込まれるのではないかとする説です。ブラックホールに吸引された場合、地球は一瞬でピンポン玉程度の大きさに圧縮されるため、人類は滅亡を逃れることはできません。

また、非常に低い確率にはなりますが、地球で行われている粒子加速実験で人口のブラックホールが発生する可能性もあるそうです。その場合、人類は自らの手でその歴史に幕を下ろすことになるでしょう。

⑳太陽の死滅

太陽はおよそ50億年後にその寿命を終えるといわれています。その際に、太陽はどんどん膨張していき、やがて地球などの惑星も飲み込んでしまいます。太陽が接近する段階で地球の温度は非常に高温になり、もはや生物が生息できる環境ではなくなってしまいます。人類がテラフォーミングに成功しているにしろ滅亡しているにしろ、地球の最長の寿命はここまでで、最後は膨張した太陽に飲み込まれて消滅してしまいます。

いかがでしたか?人類滅亡のシナリオと原因になる事象はとても多く存在します。太陽の死滅のように遠い未来に起きる原因もあれば、生物兵器テロのように明日発生してもおかしくないものまで存在するのです。

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