地球外生命体は存在する?地球以外の奇跡の惑星

地球外生命体


生命について語られる際に地球はよく「奇跡の星」と称されます。事実、地球のような星が形成される可能性は非常に低く、25メートルプールに時計の部品を投げ込み、水流だけで組み立てられる確率と同じとさえいわれてます。

しかし、そんな奇跡に近い確率でも広大な宇宙の中では生命が生息できる環境を持った星がいくつか存在します。

今回は地球外生命体がいるかも知れない地球に環境が近い惑星をご紹介します。
 
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地球外生命体

①エウロパ

エウロパは木星の衛星で、生命がいる可能性が高いといわれています。エウロパはガリレオ・ガリレイによって発見され、ギリシア神話のゼウスの想い人にちなんでこの名前が付けられました。

エウロパの地表は厚さ3㎞の氷に覆われており、その内部は惑星が持つ熱により100㎞以上の海になっていると考えられています。

地球外生命体 エウロパ

エウロパの海は地球の深海に近いと予想されています。その環境から地球の深海生物に近い生命体がいるのではないかと考えられています。

また、熱水噴出孔が存在する可能性も高く、それを中心に生態系が形成されているのではないかといわれています。エウロパは惑星調査の最有力候補とされており、2028年にはNASAの調査機がその軌道に到達予定とされています。

地球外生命体 エウロパ2

現在、最も地球外生命体の存在が期待されている天体エウロパについては関連記事にまとめています。

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②タイタン

タイタンは土星の衛星で、巨神のタイタンにちなんでその名前が付けられました。土星の衛星としては最大の大きさで直径は約5150㎞あり、水星よりも大きな惑星です。

地球外生命体 タイタン

タイタンは大気と雲を持ち、気圧は地球の1.5倍程度です。また表面は氷に覆われ、その内部は「死海」と同レベルの高塩分の海が存在すると予想されています。

地球外生命体 タイタン2

2004年のカッシーニの調査により、タイタンには海の他、河川があることも報告されています。また、初期の地球に近い環境と気象現象が確認されており、生命が存在する可能性も高いとされています。

 

③火星

火星は地球と同じ太陽系の惑星です。火星は太陽系の惑星の中で最も地球に近い環境を持っているといわれており、地球人の「火星移住計画」も進行しています。

地球外生命体 火星

現在、火星には地磁気がなくなってしまっているため、地表には有害な太陽風や宇宙線が降り注いでいる状況です。また、過去に水が存在したことはわかっていますが、現在生命を維持できるだけの水が存在しているかは確認されていません。

地球外生命体 火星2

しかし、過去には生命が存在していたと考えられており、調査が進むことで現生の生命を発見できる可能性は高いといわれています。

近い将来人類が移住する可能性の高い火星については関連記事にまとめています。

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④エンケラドゥス

エンケラドゥスは土星の衛星で、直径は500㎞ほどの小惑星です。エンケラドゥスは地表が氷に覆われているため水があることがわかっており生命が存在する可能性が高いといわれています。

無人探査機カッシーニがエンケラドゥスから水蒸気を採取していることから、火山や間欠泉などがあると予想されています。

地球外生命体 エンケラドゥス
画像:wikipedia

エンケラドゥスには生命に必要な水や熱、有機物などが揃っているため地球外生命体が存在する可能性が非常に高いといわれています。

地球外生命体 エンケラドゥス2

また、採取された水蒸気から塩化ナトリウムなどの成分も検出されています。2014年には地表の氷の下に海があることが確認されました。

 

⑤グリーゼ581g

グリーゼ581gは地球から約20光年と比較的近距離に位置している太陽系外惑星です。そのことから地球に非常に近い環境であると考えられています。

地球外生命体 グリーゼ581g

地表温度は-31℃から-12℃程度といわれており、水も生命も十分に存在が可能です。グリーゼ581gは地球と月のように恒星に対して常に同じ側面を向けているため、場所によって昼と夜が固定されています。

 

⑥ケプラー22b

ケプラー22bはNASAのケプラー探査機によって発見された太陽系外惑星です。地表温度は-11℃から22℃ほどと考えられており、地球外生命体が存在する可能性がある星のひとつに数えられています。

地球外生命体 ケプラー22b

惑星の表面を海が覆っているのではないかといわれていますが、未だ予想の段階であり調査が進むことを期待されています。

 

⑦HD40307g

HD40307gは地球から42光年離れた場所にある太陽系外惑星です。地球よりも大きな岩の惑星だと考えられており、そうだった場合には地表に水が存在する可能性が高いそうです。

地球外生命体 HD40307g

まだまだ調査段階の惑星ですが、地球外生命体の存在も十分期待できるそうです。

存在される可能性が高いといわれている宇宙人については関連記事にまとめています。

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⑧ケレス

ケレスは小惑星として初めて観測された準惑星(惑星以外で自重力で球状になった天体)です。ケレスは小惑星としては最大の天体で、太陽の熱を受け大気と霜を保有していると考えられています。

地球外生命体 ケレス

薄い地殻の下に60~120㎞に及ぶ氷や水の層があるとされており、生命が存在するのではないかといわれています。

 

⑨ガニメデ

ガニメデは木星の衛星で、太陽系で最大の大きさを持っています。水星よりも大きく比較的明るいため、双眼鏡でも確認することができます。

地球外生命体 ガニメデ

ガニメデは磁場を持ち、氷が存在すると考えられており、酸素原子を持つ大気も確認されているため生命が存在していると期待されています。

 

⑩カリスト

カリストは木星の衛星で、ギリシア神話に登場する「カリストー」にちなんで名付けられました。カリストは表面を200㎞もの氷で覆われており、探査機ガリレオの調査でその内部に海がある可能性が指摘されています。

地球外生命体 カリスト

また、磁場が変動している現象が確認されており、氷の中に海があるとすればこの現象にも説明が付くのだそうです。

 

⑪ミマス

ミマスは土星の衛星で、ギリシア神話の「ミマース」からこの名前が付けられました。ミマスは密度が非常に低く、そのほとんどが氷で形成されていると考えられています。

地球外生命体 ミマス

地表下に水が存在するといわれ生命の存在の可能性があるといわれています。

 

⑫冥王星

冥王星は2006年以降に太陽系惑星から準惑星に変更された天体です。直径は2300㎞ほどで、表面に間欠泉があり水が存在するのではないかといわれています。

地球外生命体 冥王星

NASAは現在、冥王星に水が存在するか調査中でこの結果によってはこの星に生命が存在する可能性が出てくるのだそうです。冥王星については関連記事にまとめています。

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⑬トリトン

トリトンは、海王星の衛星で太陽系の中では7番目に大きい衛星です。ギリシア神話に登場するポセイドンの息子「トリートーン」にちなんで名前が付けられました。

地表は氷に覆われており、クレーターはほとんどありません。

地球外生命体 トリトン

火山も存在しており、液体窒素と液体メタンの溶岩を噴出しています。このような火山は「氷火山」と呼ばれています。

確認はされていませんが液体の水が存在している可能性があるため地球外生命体が存在するのではないかといわれています。

 

⑭グリーゼ667Cc

グリーゼ667Ccは地球から22光年離れた場所にある太陽系外惑星です。地表が岩石でできていると考えられており、その軌道から水が存在する可能性があります。

地球外生命体 グリーゼ667Cc

また、これまで見つかった星の中では地球を除いて最も生命に適した水を持つ天体ではないかといわれており、地球外生命体の存在が期待されています。

 

いかがでしたか?地球外生命体が存在する可能性が高いとされる星は意外と多いんですね。。それほど遠くない未来に私たちは彼らの存在を確認できるかも知れません。

宇宙にはまだまだロマンが溢れています。