異常な形状の五連星スピカ!真珠のように輝く恒星の真実11

スピカ


画像:wonderfulengineering

スピカ

おとめ座に輝く一等星「スピカ」。真珠にも例えられるこのスピカには、宇宙のスケールを感じさせる壮大な真実が存在します。
今回はスピカの温度や異常な形状、地上からの観測方法などをご紹介します。

 
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①スピカとは

スピカはおとめ座を構成する星の中で最も明るい一等星の恒星です。春を代表する星のひとつであり、青白く輝くその光は地上から肉眼でも確認することができます。スピカは「おとめ座α星」とも呼ばれており、星言葉では「直感とセンス」という意味があります。また、北斗七星とアークツルス、スピカをつなぐ曲線は「春の大曲線」と呼ばれています。

スピカとは
画像:Manuel Perez de Lema Lopez

 

②スピカの名前の由来

スピカの名前にはギリシャ語で「とがったもの」という意味があります。これはおとめ座の中でスピカが女神の持つ穂の先端に位置することが由来であるとされています。また、日本ではスピカのことを古くから「真珠星」と呼ぶ風習がありました。

スピカの名前の由来
画像:crystalinks

スピカは美しい青白い光を発していますが、これが地上からは綺麗な真珠色に見えることから真珠星という名前で呼ばれるようになったといわれています。

 

③スピカの形状と連星

スピカは複数の星が連なる「連星」であることがわかっています。しかし、主星とそれに伴う伴星の距離が近すぎるため、お互いの重力の干渉を受け双方とも楕円形に変形していることがわかっています。

スピカの形状と連星
画像:imagekind

この歪な形によりスピカから地球へ届く光の量が一定にはならず、見る時期によってその光度に変化が生じます。このような天体は「楕円体状変光星」と呼ばれています。また、スピカは他にも3つの伴星が存在するため「五連星(五つ子星)」であることがわかっています。

 

④スピカの明るさ

スピカは非常に強い光を放つ恒星であり、その光度は主星で太陽のおよそ13,000倍だといわれています。伴星の明るさも太陽の1,700倍を超えていることから、とても明るい天体であることがわかります。

スピカの明るさ
画像:Albert Manzanares

しかし、スピカの等級は0.97であり、これより明るい天体は太陽系の天体を除いても10個以上存在しています。最も明るい天体であるシリウスについては関連記事にまとめています。

関連記事:シリウスは超新星爆発するのか?最も明るい天体の真実

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⑤スピカの大きさ

スピカの主星の大きさは太陽のおよそ8倍もあるといわれています。太陽の直径は地球の109倍であるため、スピカは地球と比べるとおそよ872倍も大きいということになります。また、伴星も太陽の4倍程度の大きさがあることがわかっています。

スピカの大きさ
画像:brighthub

質量についてもスピカの主星は太陽の11倍、伴星でも7倍以上あるといわれており、主星に関していえば地球の367倍もの質量を持つことになります。やはり宇宙はスケールが桁違いですね。スピカの主星と伴星はこれだけの大きさにも関わらず地球と太陽との距離の1/8程度しか離れていないこともわかっています。

 

⑥スピカの温度

スピカの主星の表面温度は約22,000℃の超高温であることがわかっています。太陽の表面温度はおよそ5,500℃だといわれているため、これが如何に高温であるかがわかります。

スピカの温度
画像:glyphweb

また、伴星でも表面温度が18,000℃もあるといわれています。このような巨大で高温の恒星が五連星で存在していると考えると、やはり宇宙にロマンを感じずにはいられませんね。

 

⑦スピカと地球の距離

地球からスピカまでの距離は260.9光年(1光年は約9.5兆キロメートル)も離れています。これはスペースシャトルに乗っても地球からスピカに到達するまで約959万年もかかる計算になります。スペースシャトルは最高時速が3万キロメートルにも達する高速の宇宙船ですが、それでもこれだけの時間がかかるほどスピカは地球から遠く離れているのです。

スピカと地球の距離
画像:astronation

 

⑧スピカが明るい理由

スピカが明るい理由はその大きさと熱量にあります。スピカは太陽よりもずっと大きい恒星であるため、遠く離れた地球までその光を届けることができました。

スピカが明るい理由
画像:genia

また、太陽の4倍にもなる高温の天体であるため非常に強い光を発しています。これらの理由によりスピカは遥か遠くの宇宙に存在しながらも地上から肉眼で確認することができるのです。

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⑨スピカの色

スピカはとても美しい青白い色をしていることがわかっています。これはスピカの表面温度が超高温であることが理由です。低温の恒星は太陽のように赤色の光を発し、高温になると青色や紫色に燃える星になります。

スピカの色
画像:coraskywalker

発見されている天体の中で最も熱いといわれている「RX J0439.8-6809」は、太陽の42倍にもなる25万℃の表面温度を記録していますが、この星もやはり青白い光を放っているといわれています。

 

⑩スピカの寿命

スピカのように太陽よりも大きく高温の恒星の寿命は決して長くないといわれています。その理由は星のエネルギー消費が膨大であるためです。

スピカの寿命
画像:gamebomb

スピカの寿命は誕生からおよそ数千万年程度だと考えられており、150億年ほどある太陽の寿命に比べると非常に短命であることがわかります。太陽の30倍以上の質量を持つ恒星はさらに短命で誕生からわずか数百万年程度で寿命を迎えるといわれています。

 

⑪スピカの観測

スピカを観測するのなら北斗七星から探すのが簡単です。北斗七星は晴れた春の夜の北の空に見つけることができます。周りの星よりも一段と明るい7つの星が柄杓(ひしゃく)を形作っているのが確認できるはずです。北斗七星が見つかったら柄杓の柄の先端に位置する星から北斗七星のカーブに合わせて目線を進めていきます。

スピカの観測
画像:zero-co(星座を見つけよう)

するとオレンジ色に強く輝く「アークツルス」という星を確認できます。さらに同じ距離だけ目線を進めると白く輝くスピカを見つけることができるはずです。北斗七星の柄に当たる星からアークツルス、スピカに伸びるこの曲線が有名な「春の大曲線」です。

出典:wikipedia

 

いかがでしたか?おとめ座に輝く一等星スピカをご紹介しました。真珠に例えられる白く美しい恒星をあなたも探しに出かけてみてはいかがでしょうか。


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