ツチノコといえばネッシーに並んで知名度がある有名なUMA(未確認生物)です。古くは奈良時代や江戸の時代の書物にも登場し、テレビなどのメディアでも取り上げられたことでUMAマニア以外にも多くのファンを持っています。
今回は日本産UMA「ツチノコ」について目撃例などをご紹介し、その正体に迫ります。
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目次
ツチノコ
ツチノコとは
ツチノコは日本で古くから言い伝えられているヘビのような姿をしたUMAです。ツチノコという名前は「槌の子」から来ており、非常に太い胴体をしています。また、日本のほとんどの土地で目撃情報があることから、非常に広い生息域を持っていることがわかります。そして何故か外国ではほとんど目撃されていません。また、伝承の内容から妖怪に分類されることもあるようです。
画像:pixabay
ツチノコの特徴
言い伝えられているツチノコにはいくつかの共通する特徴があげられます。ここではツチノコの特徴として有名なものをまとめてみます。
①頭のくびれと太い胴体
ツチノコの特徴といえばその独特のルックスです。顔付きはヘビやトカゲにそっくりですが、首が急激にくびれたあと胴体は一気に太くなります。まるで筒状の何かを丸飲みしたヘビのようですね。
②大きさは30cm~90cm
目撃されるツチノコの大きさはバラバラですが小さいもので30cm、大きいものだと90cmを超えるようです。これは他のUMAと比べるならば比較的小型の部類に入ります。小さいサイズのものはツチノコの幼体なのでしょうか?
③ジャンプ力が強い
ツチノコの特徴として有名なのがそのジャンプ力です。言い伝えによれば、ツチノコは数メートルから十数メートルはジャンプするといいます。ヘビの仲間でも跳躍力がある種が存在しますが、飛べて数十cmほどです。一気にUMA感が出てきましたね。
④動きが速い
これもとても有名な特徴ですね。ツチノコは非常に高速で移動するため人間には捕獲することが難しいといわれています。言い伝えによるとその速さはヘビやトカゲのそれとは比べ物にならないそうです。
⑤毒がある
ツチノコには毒があるともいわれています。ツチノコの毒で死んだという話は聞いたことがありませんが、この毒は非常に強い猛毒とされています。ヘビにも毒があることから広まった説なのかも知れません。
ツチノコの目撃例
ツチノコは捕獲こそされないものの古くから目撃報告がされてきました。2008年、千葉県の白井市にある田んぼでツチノコのような姿をした生物が目撃されました。目撃者によるとツチノコは3メートル近く垂直に飛び上がったといいます。このツチノコらしき生物は捕獲されておらず、ジャンプしたあとは姿を消しました。
岐阜県美濃市の畑近くで目撃されたツチノコは非常に巨大なものでした。目撃者によるとその生物は言い伝えに聞くツチノコのような姿をしていましたが、体長は2メートルほどもあったのだといいます。2メートルのヘビ状の生物とはツチノコでなくとも恐ろしいですね。また、兵庫県多紀郡では直径10cm、体長50cmほどのツチノコのような生物が目撃されたそうです。目撃者によるとその生物はサンショウウオに似ていたそうですが、それよりもツチノコに似ていたそうです。
ツチノコにかけられた賞金
ツチノコはUMAの中でも珍しく、現在でも懸賞金がかけられています。新潟県糸魚川市ではツチノコの写真を提供できれば10万~100万円、生け捕りに成功すれば何と1億円の懸賞金が出るんだそうです。
画像引用:新潟県糸魚川市つちのこ探検隊
他にもツチノコの捕獲に懸賞金をかけている地方自治体は複数存在します。町おこしの側面もあるのかも知れませんが、UMA文化が浸透していない日本にしては珍しいことだと思います。UMA的にも金銭的にもロマンのある話ですね。
ツチノコの正体
ツチノコの正体とは一体何なのでしょうか?ここではツチノコの正体として特に有名な説をご紹介します。
①トカゲ説
アオジタトカゲなどペットとして人気のある一部のトカゲは、ツチノコに非常に似た姿をしています。太い胴体で手足も小さいことから草むらなどでは手足を確認することが難しく、ツチノコに誤認する可能性があります。実際、その姿はツチノコに酷似しており、逃げ出したり飼えなくなって捨てられたアオジタトカゲを見間違えたとしても不思議ではありません。また、アオジタトカゲは成長すると70cmを超えるため、目撃されるツチノコのサイズとも一致します。しかし、これらのトカゲが何メートルもジャンプすることはあり得ませんし、ペットとして日本に輸入される以前からツチノコは目撃されています。
画像引用:wikipedia
②ヘビ説
デスアダーなどの一部のヘビは胴体が太く短いためツチノコと誤認される可能性があります。また、ネズミなどの小動物を丸飲みにしたばかりのヘビは胴体が太くなりツチノコにそっくりです。また、産卵前のヘビも腹部が大きくなりツチノコに見えないこともありません。このことからこれらのヘビが誤認された可能性も高いです。
画像引用:en.wikipedia
③UMA(未確認生物)説
ツチノコは発見されていない新種の生物とする説です。現状確認されているヘビやトカゲの中には垂直に数メートルもジャンプできる種は存在しません。しかし、ジャンプしたりこんなに特徴的な姿をした生物が先進国の日本で発見されてこなかったということには違和感が残ります。ツチノコがUMAだったとしてもすでに絶滅寸前までに個体数が減っていることが考えられます。
画像:en.wikipedia
いかがでしたか?今後ツチノコを捕獲して懸賞金を手に入れる人は現れるのでしょうか?今回は日本の愛すべきUMAツチノコをご紹介しました。