怖い行方不明事件!不思議で奇妙な世界の事例

行方不明


何らかの事情によりある人物の消息や安否がわからなくなっている状態の「行方不明」。世界には様々な行方不明事件が発生しており、日本国内でも毎年約8万人が行方不明になっているといわれています。
今回は世界中で起こった怖くて不思議な行方不明事件をご紹介します。

 
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行方不明

①ハーメルンの笛吹き男

ハーメルンの笛吹き男は、1284年にドイツのハーメルンで起こったと記録されている不思議な行方不明の逸話です。この年、ハーメルンではネズミの大繁殖が起こっており病気の蔓延や食料などの被害に町民たちは頭を悩ませていました。そんなある日、カラフルで奇妙な服をまとった不思議な男が街に訪れ「報酬をくれるならネズミを退治してみせる。」と町民たちに提案を持ちかけます。町民たちが男の提案を承諾すると男は笛を吹き始めました。すると、町中のネズミが男の元に集まってきたといいます。男はそのままヴェーザー川までネズミたちを誘導し、すべてのネズミを溺死させてしまいました。

ハーメルンの笛吹き男
画像:Augustin von Moersperg

しかし、町民たちは約束を破り男に報酬を払わなかったそうです。約束を反故にされた男は一旦街から姿を消しますが、町民たちが教会に集まっている朝方に笛を吹きながら現れました。すると、約130人の子どもたちが男の後を歩きながら街から姿を消してしまいました。街には障害を持った子どものみが残されたとされています。この「ハーメルンの笛吹き男」グリム兄弟を含む複数の著者によって記録されており、その正体は精神異常の小児性愛者が起こした猟奇事件が起源ではないかともいわれています。

怖ろしい世界の未解決事件に関しては関連記事にまとめています。

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出典:wikipedia

 

②メアリー・セレスト号

メアリー・セレスト号は、1872年にポルトガル沖で発見された船です。発見されたときメアリー・セレスト号は無人の状態で乗組員は一人も乗っていませんでした。この事件は小説のネタにもなっており「航海史上最大の謎」とされています。メアリー・セレスト号を発見したデイ・グラツィア号は2時間ほど船を観察していましたが漂流中であると判断し救出に向かいました。船はデッキ全体が水浸しになっていましたがそれ以外の異常はなく、6か月分の水と食料が残されたままでした。

メアリー・セレスト号
画像:Slate magazine

メアリー・セレスト号は乗組員と同乗した船長の家族の行方もわかっておらず、その消息はこれまでも様々な憶測を呼んできました。また、船に問題もなく水や食料が残された状態で放棄された点が最大の謎とされています。この謎を解く最も有力な説はメアリー・セレスト号が積んでいたアルコールによるとするものです。メアリー・セレスト号は9個の樽にアルコールを入れて運んでいました。仮にこのアルコールに漏れがあれば霧状に気化し、ランプなどに引火すれば大爆発を起こす可能性もありました。霧状になったアルコールを見た船長は乗組員に救命ボートに乗るように指示をしました。そして、救命ボートに乗ったまま遠くに流されていったのではないかといわれています。事実、アルコールが入っていたはずの樽は9個とも空の状態で発見されました。

日本で起こった謎の未解決事件については関連記事にまとめています。

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出典:wikipedia

 

③自衛隊機乗り逃げ事件

自衛隊機乗り逃げ事件は、1973年に発生した陸上自衛官による航空機の乗り逃げ事件です。その日、陸上自衛隊北宇都宮駐屯地の滑走路から突然航空機が飛び立ちました。時刻は夜の9時を過ぎており、管制塔も閉鎖されていたため当然ながら大変な騒ぎになりました。調査の結果、当時20歳の陸上自衛官が行方不明になっていることがわかりました。

自衛隊機乗り逃げ事件
画像:RuthAS

この陸上自衛官は飲酒していたことはわかっていますが、どうして突然航空機に乗り込んだかは不明のままです。また、彼は操縦訓練を受けていませんでした。航空機は度重なる無線連絡にも応答せずそのまま行方がわからなくなりました。運転手が操縦訓練を受けていないため無事に着陸ができたとは考えられず、燃料切れによりどこかに墜落したものと考えられています。

出典:wikipedia

 

④アイリーン・モア灯台事件

アイリーン・モア灯台事件は、アイリーン・モア島に建設された灯台で起こった行方不明事件です。アイリーン・モア島には古くから妖精が住むといわれていましたが、付近の海が危険だったため航海の安全を確保する目的で灯台が建てられました。この灯台には3人の男性が灯台守として駐在していました。しかし、しかし、1900年の12月に近海を航行していた貨物船が位置を確かめるためにアイリーン・モア灯台の光を見つけようとしましたが、光はなく応答もありませんでした。その数日後、やはり応答がない灯台を奇妙に感じたヘスペラス号の船長が灯台の様子を確認するためアイリーン・モア島に上陸します。

アイリーン・モア灯台事件
画像:Marc Calhoun

すると灯台の設備には全く異常がありませんでしたが、灯台守の3人の姿だけが見当たりません。結局3人が見つかることはなく彼らは行方不明となりました。調査の結果、島が激しい嵐に襲われたことがわかっており、常備されていた作業道具が見当たらなかったことから嵐の中で作業をしたため海に投げ出されたのではないかとされました。しかし、作業道具は二人分しか使われておらず、もう一人がどこへ行ったのかは謎とされています。また、3人が失踪した状況証拠が揃わないため気が狂った誰かが残り二人を殺害し、最後に犯人も入水自殺したのではないかともいわれています。

日本で起こった悲惨な未解決事件に関しては関連記事にまとめています。

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⑤カエル少年事件

カエル少年事件は、1991年に大韓民国の当時小学生の少年5人が行方不明になった事件です。華城連続殺人事件、イ・ヒョンホ誘拐殺人事件と合わせて「韓国三大未解決事件」と呼ばれています。警察だけでなく軍も導入して捜査が行われましたが少年たちを見つけ出すことはできませんでした。

カエル少年事件

彼らが「カエルを捕まえに行く」と言い残して姿を消していることから「カエル少年事件」と呼ばれ、映画まで作成されています。2002年に彼らのものと思われる死体が見つかっており、殺人事件だと断定されましたが犯人につながる証拠も発見されないまま未解決事件となっています。

同じように子どもが突然姿を消す現象には神隠しなどが存在します。不思議な神隠しについては関連記事にまとめています。

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⑥難破船KAZ-II

KAZ-IIは2007年にオーストラリア沖で発見された難破船です。報道機関が「メアリー・セレスト号に似た幽霊船」と報道したことで世界中に知られることとなりました。KAZ-IIは全長12mほどのヨットで船長を含む3人の男性を乗せてオーストラリアのクイーンズランド州から出港していました。しかし、その2日後無人で漂流しているところを釣り人に発見されます。船はエンジンがかかったままの状態で、船内には食事が用意されておりパソコンやラジオも電源が入ったままになっていました。また、ヨットの片方の帆がひどく裂けていたといいます。

KAZ II
画像:Stan Shebs

直ぐに航空機12機による捜索が開始されましたが、船員を見つけることはできないまま20日ほどで捜索は打ち切られました。地元メディアはKAZ-IIから座礁したという無線を機に連絡が取れなくなっていることから、船員全員が海に入り船を動かそうとしたところ船のみが海に放たれてしまったのではないかと伝えています。しかし、そんな状況で船員全員が船から海に飛び込むのは不自然であり、エンジンをかけたままというの説明が付きません。KAZ-IIと船員たちに一体何が起こったのでしょうか。

出典:wikipedia

 

いかがでしたか?人が失踪してしまう行方不明は世界で起こっているんですね。彼らはどうして姿を消してしまったのでしょうか。考えるほどに謎は深まるばかりです。